WordPress3.0の新機能、マルチサイト(複数サイト)をサブドメイン型で作成してみる

 

WordPress3.0の新機能、待望のマルチサイト機能を早速、作成してみた。

今回の設定環境は、以下の通り。

 

(1) 現行バージョンWP3.04を新規インストール

（→既存WP２からのバージョンアップ版では後述する理由(※１)により無理だったため）

(2) レンタルサーバ：ドメインキング・Sプラン

(3) サブドメイン型サイトでの設定

sub1.sample.com, sub2.sanple.comの構成

ネットワークの作成にて、サブドメイン型、サブディレクトリ型が選択できる。

 

上記の条件での設定方法を記す。

 

１．手動インストール

WordPressドキュメントのインストール説明ページ、またサーバの管理パネルでの設定も、少々必要なのでドメインキングのWPインストールマニュアルページを参考に、FTPでファイルをアップロード。

その他、迷ったときにいくつかのサイトのお世話になった(参考サイト※２）

 

※１　ここでの注意事項その１！

「WordPressを専用ディレクトリに設置する」の方法でインストールするとマルチサイト機能が使えない。

たぶん、几帳面な方、ディレクトリ構成が理解できる人、サーバを複数ドメイン多様に使いたい人などは、この方法を使いたいだろうけど、今回は我慢しましょう。

私もこのWPは、「WordPressを専用ディレクトリに設置する」で設定したため、3.0にバージョンアップしたものの、がっかりした張本人のひとりである。

「WP3.01にようやくアップグレード。しかし、マルチサイト(複数サイト）の設定はしばらくお預け。早く対応しておくれ～」に詳細。

 

ここでの注意事項その２！

・最近よくあるクイックインストールでもOK。

しかし、ドメインキングのクイックインストールのバージョンは、現在(2011.１）のところ、WP2.9。

なので、手動で行った方が無難だと判断。なんで、3.0にしないんだろう。次の問題かぁ？

・あと、PHPのバージョンが、現行 5.1.6。

すでに公表されている次期バージョン３．2（その前に３．１あるけど）は、インストール条件PHP５．２以上となっている。それも、2011年前半にリリース予定ということ（遅くても今年末までかなぁ）なので、現時点での導入はどうだろうと悩ましいところ。

まあ、そうなったらなったで、サーバ側の対応をみて、PHPバージョンアップされなかったら、潔く移転すればいいのだ。

格安サーバなのだから、まずはいろいろチャレンジ、テスト、検証・・・。

 

２．FTPでのファイルアップロード完了したら、インストールスクリプトの実行

以下のインストールページが出力されるので、基本事項を入力。

WP2でのインストール時は、ユーザ名は「admin」で固定だったが、WP３では、はじめからユーザ名も変更できるところが、機能アップしたところね。

 

「Wordpressをインストール」ボタンをクリックすると、あっさりインストールが完了。

メッセージもWPらしいお言葉。

 

次からが、マルチブログ機能を有効にする設定開始する手順。

 

３．ネットワークの作成

これも、WPドキュメントの「ネットワークの作成」を参考に進めていく。

ただし、サーバ側でのドメイン設定なども同時に行う必要がある。

 

（１）管理ページのメニューに、「ネットワーク」メニューを表示するために、wp-config.phpを編集する。

 

define (‘WP_ALLOW_MULTISITE’, true);

wp-config.phpの後方、「/* 編集が必要なのはここまでです ! WordPress でブログをお楽しみください。 */」の上部に挿入。　ファイルを保存してアップロード。

すると、

メニュー＞ツール＞ネットワーク

が、表示される。

 

（２）サーバ側のサブドメイン設定

 

サブドメイン型を選択するので、サーバ側に設定するサブドメインを設定する。

WPドキュメントの手順2「ワイルドカードサブドメインの設定」と書かれているところ。

apacheでの設定になっていますが、レンタルサーバは、コントロールパネルがあるので、そのメニュー機能に該当することろを設定する。

ドメインキングの場合、「サブドメイン」という設定に、サブドメインを設定すると、DNSも割り付けられるのでOKかと思っていたが、以下(3)のネットワークのインストールを行うとエラー表示。

「サブドメイン」設定ではなく、「ドメインエイリアス」で設定すると、以後の操作が問題なく行われるようだ。

コントロールパネルのシステム＞適用するメインドメイン＞ドメインエイリアス　からサブドメイン名を入力。（sub1.sample.comと入力)

「サブドメイン」メニューで、すでに設定済みの場合は、一旦、削除してからドメインエイリアスに設定する。

 

参考サイト：3D CG Rock Band Animation　さんの「100円のサーバでサブドメイン？！」

 

（3）ネットワークのインストール

 

ここで、サブドメイン、サブディレクトリのいずれかを選択する。

今回は、「サブドメイン」を選択。

 

「インストール」ボタンをクリック。

当初、サブドメインの設定方法が間違っていたから？、もしくはワイルドカードを設定していないからか最終的な原因はよくわからなかったが、エラーメッセージが出力された。

日本語のエラーメッセージのスクリーンショットを失念。

WPドキュメントの「Warning! Wildcard DNS may not be configured correctly!・・・」の日本語メッセージが出力された。

なので、サブドメインをとりあえず、(2)に明記したように、ドメインエイリアスに設定しなおし、再度、ツール＞ネットワークにアクセスすると、以下の画面に。

 

あとは、ページに表示されている通り、

・blogs.dirディレクトリの作成

・wp-config.phpの編集

・.htaccessの編集（無い場合は、新規作成してルートへアップロード）

これを設定して、「ログイン」リンクをクリックするとネットワーク設定の完了。

メニューに「特権管理者設定」が最上部に表示される。

 

ここでの注意事項その３！

設定ページにも書かれているが、いちどドメイン型を選択すると、変更はできない。

また、１つのWPで、サブドメインとサブディレクトリ型の共存はできないのだ（当方、ここではじめて知る^^;）

つまり、マルチサイト機能とは、正確には、「１ドメインのもとで、複数サイトが展開できる機能」ということになる。

MT（MovableType）のように、複数ドメイン運用とは違うのである。

複数ドメインと複数サイトを混同せぬよう・・・MTユーザは混同しやすいかも。

ｗｗｗ付きURLで管理ページへのアクセスをしていたが、ネットワーク運用の場合はwwwは抜いた方がよいということだったので、これ移行、ｗｗｗなしで運用することとした。

 

４．サブドメイン新規サイトの設定

メニュー＞特権管理者＞サイト　ここで、サイト（サブドメイン）を追加する。

サイトのタイトル、管理者メールアドレスは、設定後に変更できる。

サイトを追加すると、登録したメールアドレスに、お知らせが届く。

複数ユーザで管理した場合の通知なども、メニュー＞特権管理者＞設定で、詳細に設定をすることができる。

 

それ以降は、通常のWP設定を行って運用していくこととなる。

プラグインの管理などは、サイト単体毎、もしくは全体での運用が選択できるなど、権限によって各サイトの設定ができる。

今後は、しばらく２サイトでの運用を行いながら、また新機能についてのレビューを行っていくこととする。

※２　参考サイト　みなさんに感謝<(_ _)>

・WordPressのマルチサイト機能で複数のブログを管理する

xrea や coreserver用、サブディレクトリ型での方法だが、とても参考になった。

 

・WordPressのマルチサイトで複数の独自ドメインを設定する方法（Coreserver編） | WordPressで企業ウェブサイト作成・商用ホームページ制作 WordPress Go Go

これもcoreserverでの説明、サブドメイン型での設定方法

 

今後、サブドメインを随時、追加していく予定だが、当面は2サイトで運用する予定。

またその後のレビュー、追って報告します～。