WordPressで生成AI関連まわりを検索すると、コンテンツ生成のプラグインがいくつかヒットする。
その中で、プラグインとしてもメジャーな「Jetpack」プラグインに新たなAIアシスタントという機能がリリースされたとのこと。
本格的に利用する場合は有料プラン(1,065円/月~、2024年2月2日現在)を契約する必要があるが、無料プランも提供されており、試用プランとして利用してみることにした。
結果、無料プランの範囲である20回までのリクエストを2記事分で使い切ってしまった。
既にある記事を添削することなどに利用すれば、もう少し有効な使い方が出来たかもしれないが、いろいろツールメニューを試してみたりしていたらあっという間に終了。
ということで、簡単なレビューを記す。
1.Jetpackプラグインのインストールと有効化
既にJetpackプラグインを導入している場合は、すぐに利用できる。
ただ、Jetpackプラグインを利用していないユーザにとっては、他のいろいろな機能も追加されるので少し管理画面が雑多になる印象がある。
また、ブロックエディタのウィジェットもJetpack関連のものがいくつか増えたりして少し面倒くさい・・・かも知れない。
2.新規投稿記事を作成
ブロック選択メニューから「AIアシスタント(実験中)」を選択する。
Jetpack AIに聞くというブロック(プロンプト)がでるので、書いて欲しい記事の内容を入れてみた。
「令和6年能登半島地震のお見舞いと弊社状況について」
これに対して、以下の記事が表示された。
お見舞い申し上げます
令和6年に発生した能登半島地震による被害に心からお見舞い申し上げます。被災された皆様におかれましては、一日も早い復旧と安全な生活環境の回復を心よりお祈り申し上げます。
また、弊社では幸いにも被害を受けず、交通状況にも問題はございません。通常通りの業務を継続しております。何かお手伝いが必要でしたら、遠慮なくお知らせください。
以上、ご報告申し上げます。
Jetpack AI アシスタント より
生成された記事の下に、さらにプロンプト入力で追加・変更することで文章をブラッシュアップすることが出来る。
また、生成した文章に対して、以下のようにツールバーからも変更が可能だ。
ツールバー「AIで執筆…」を選択すると、言い方を変える…、追加、削除が表示される。
ツールバーの鉛筆マークを選択すると、まとめる、長くする、短くするから文章を改善できる。
長くするを選択すると
お見舞い申し上げます
令和6年に発生した能登半島地震による被害に心からお見舞い申し上げます。被災された皆様におかれましては、一日も早い復旧と安全な生活環境の回復を心よりお祈り申し上げます。
また、弊社では幸いにも被害を受けず、交通状況にも問題はございません。通常通りの業務を継続しております。被災地域の方々に向けて、支援を行うための具体的な活動を準備中です。地域の復興支援に貢献できるよう、社内での協力体制を築いております。これからも、被災地域の皆様が安心して過ごせるよう、できる限りの支援を続けて参ります。
何かお手伝いが必要でしたら、遠慮なくお知らせください。
以上、ご報告申し上げます。
Jetpack AI アシスタント より
「被災地域の方々に向けて、支援を行うための具体的な活動を準備中です・・・」が追加されたが、この時点では、まだ具体的な予定はなかったので、生成されたブロックの下部にある入力部分に
現在、被災地支援は行う予定ではないので、記載しない
と入力し、記事を書き直してもらう。
すると、最初の文章と全く同じ文章になって出力された。
ツールバーの人型アイコンを選択すると、文章のスタイルを10種類から選択することができる。
そのあとも文章を変更を試みていたが、20回を超えてしまってお試し終了となった。
因みに、この記事を書いたWordPressサイトは、被災県である石川県であるが能登地方ではなく、南部の加賀地方に位置し、文章にあるように、大きな被害もなく業務に支障がない状況であった。(年始明けの仕事始めに、県外からはお見舞い電話が殺到していた状況だったが・・・)
他のブログ記事やデータを読み込んでいるとは思えないが、試すために文章変更は何回か行ったとはいえ、1回目のプロンプトでほぼ希望していた内容の文章であったこと、状況を把握しているのか?と思わなくもないが、お題に対しての無難な回答なのであろう。
さて、AIプラグインのメリットは、別のAIツールを利用した文章をコピペする手間が省けることだ。
ただ、それぞれのプラグインの性能や相性といったものなどもあり、既にChatGPTやBardなどのAIツールを使いこなしているユーザにはとっては、選択肢が分かれるところである。
ただ、有料プランでの実力は今後のレビューを待つこととなるが、無料版AIツールとの比較ではメリットがあるのかもしれない。